2022年の忘年会「実施する」は31.4% “賛成派”は20代が最多

Job総研は11月4日、20〜50代の社会人男女を対象に実施した「2022年 忘年会意識調査」の結果を発表しました。

2022年は、「実施する」が31.4%と、コロナ禍に入ってから最も忘年会実施率が高く、賛成派が58.1%、参加意欲も「参加する派」が63.3%と、国内の忘年会開催意欲が高まっていることが分かりました。

職場忘年会、「実施する」が31.4%で2021年から12.7%増

2022年の職場忘年会の実施率を見ると、「実施する」が31.4%、「実施しない」が68.6%でした。(※まだわからないを除く)

コロナ禍前後の職場忘年会実施率

コロナ禍前後の実施推移を見ると、コロナ流行前の2018年が73.5%、2019年が49.5%、コロナ禍に入った2020年が10.8%、2021年が18.7%と、日本で新型コロナウイルスが確認された後に実施率が大きく下がっていることが分かります。

実施に対する賛否、「賛成派」が58.1%

職場で忘年会を実施することは、賛成派(「賛成」21.7%と「やや賛成」36.4%を合算)が58.1%、反対派(「反対」21.7%と「やや反対」20.2%を合算)が41.9%でした。

新型コロナウイルス感染懸念の影響度

反対派の理由を見ると、「コロナ感染を懸念」と答えた人が77.4%(「影響する」41.2%と「どちらかといえば影響する」36.2%を合算)という結果に。


年齢別で見ると、若年層ほど「賛成派」が多く、20代は「賛成」25.6%、「やや賛成」39.7%となっています。

年齢別とワークスタイル別の賛否

ワークスタイル別で見ると、出社している人よりリモートワークの方が「賛成派」が多く、フルリモートは60.0%の人が「賛成」と回答しています。

 

忘年会に参加する派が63.3%、理由は?

職場忘年会の参加意欲を見ると、「参加する派(「進んで参加する」34.5%と「気は進まないが参加する」28.8%を合算)」が63.3%、「参加しない派(「気が進まないから参加しない」11.8%、「強制でなければ参加しない」24.9%を合算)」が36.7%でした。

職場忘年会への参加意欲

項目別最多は「進んで参加する」の34.5%、次いで「気は進まないが参加する」でした。


「参加する派」と「参加しない派」の理由をみると、「参加する派」(63.3%)は、1位「コミュニケーションをとるため」84.0%、2位「上司との関係構築をするため」(45.6%)、3位「同僚との関係構築をするため」(37.4%)という結果に。

「参加する派」と「参加しない派」の理由

一方、「参加しない派」(36.7%)は、1位「特に必要性を感じないため」(64.3%)、2位「気を使うのが疲れる」(42.8%)、3位「自分のプライベートを優先させたいから」37.1%でした。


4位以下を見ると、6位が対照的です。「参加する派」は「言われていないがほぼ強制参加の雰囲気」、「参加しない派」は「会社から強制されていないため」がランクインしています。

20年前(2002年)の「冬ボーナス」平均はいくらだった? 平均支給額や業種別の傾向を振り返ってみる

12月は一般的に冬ボーナス支給の月です。クリスマスや年末も控え、楽しみにしている人が多い一方、円安や物価高、先行き不透明な世界情勢など、不安なニュースもよく目にします。

今回は、厚生労働省が公開している「平成14年年末賞与の産業別支給状況」や、日本経済団体連合会(以下、経団連)の「2002年夏季・冬季『賞与・一時金調査結果』について」のデータを参考に、2002年当時の冬ボーナスの支給額を振り返ってみましょう。

今から20年前は、いくら支給されていたのでしょうか。

2002年は日韓W杯開催や「ゆとり教育」が始まった年

2002年は、21世紀を迎えたばかりで、まだまだお祝いムードの余韻が残っていた年です。日本の内閣総理大臣は小泉純一郎氏、アメリカ大統領はジョージ・W・ブッシュ氏でした。

日韓W杯が開催され、日本代表が初のベスト16入りを果たしのもこのときです。優勝はブラジル、準優勝はドイツで、ロナウド選手やオリバー・カーン選手、デビット・ベッカム選手、ロナウジーニョ選手など多くのスター選手が活躍し、W杯熱も最高潮に。

田中耕一氏(化学賞)や小柴昌俊氏(物理学賞)がノーベル賞を受賞しました。彼らの気さくな人柄が、お茶の間の人気者となったのもこの年です。

エンタメ分野では、『ハリー・ポッターと賢者の石』や『ロード・オブ・ザ・リング』の映画が公開。全米興行収入TOP5に入り、今でもファンが多い作品です。音楽では「モンパチ」こと、モンゴル800の『MESSAGE』が大ヒット。インディーズ売上では異例の300万枚を突破したとの記録もあります。

ほかには、ゆとり教育が始まり、ほとんどの小・中・高校で完全週5日制へと移行、全国初の歩きたばこ禁止条例など、少しづつ現在の社会に近づいていったのはこの頃からだったようです。

2002年冬のボーナスはいくらだった?

ここからは2002年当時の冬のボーナスについて見ていきましょう。

「平成14年年末賞与の産業別支給状況」によると、事業所規模5人以上30人未満の全産業平均は43万2261円で対前年同期比は5.0ポイント減でした。事業所規模30人以上の全産業平均は50万6671円で対前年同期比は5.1ポイント減となっています。こちらは、賞与支給事業所の全常用労働者1人当たりの平均支給額です。 

平成14年年末賞与の産業別支給状況

次に、経団連が同会員会社と東京経営者協会会員会社2148社を対象に実施した「2002年夏季・冬季『賞与・一時金調査結果』について」を見ていくと、冬季賞与は71万2524円、対前年同期比は4.5ポイント減となっています。 

産業別トップは「電気・ガス業」の90万、対前年同期比はマイナス13ポイントも

続いて、「平成14年年末賞与の産業別支給状況」から、産業別の平均支給額を見ていきましょう。

製造業・非製造業全9業種中トップは「電気・ガス業」の90万8272円(前年同期比1.0ポイント減)、次いで「金融・保険業」の70万667円(同5.0ポイント減)、「不動産業」の48万5746円(同0.9ポイント減)でした。

対前年同期比で比較すると、「建設業」が13.9ポイント減、「鉱業」が12.3ポイント減、「運輸・通信業」が9.7ポイント減をはじめ、同データにおける全ての業種でマイナスとなっていたようです。

レディーファーストは「モテ狙い」「スマートに振る舞う自分に酔ってるだけ」と主張する日本人の勘違い

日本人のマナーについて仰天した出来事

先日、目を見張るような言動の男性と遭遇しました。要約すると、壮健そうな若い男性が電車の乗車時に私を押しのけて良い立ち位置を確保しようとし、失敗すると大きな舌打ちをしてこちらをにらんだ、という出来事でした。

レディーファーストのあるヨーロッパでは、女性を押しのける行為は殊のほか見苦しいとされ、侮蔑の対象ともなり得る行為です。私も長い欧州生活でその習慣にすっかり染まっていたため、この男性には大きな衝撃を受けてしまいました。
 

しかし、その後に会った友人の意見を聞くと、「日本では女性だからという理由で何かを優先させる習慣はない」とのこと。そして、「するなら弱者全般を優先させるべき」だとも。

 よくあるレディーファースト理論のすり替えと勘違い

日本でこの議論になると、必ず聞かれる反論がありますが、なかには論点のすり替えや、レディーファーストの理念そのものに対する誤解と思われるものも見られます。
 

勘違い1.「淑女でない女性」にはレディーファーストをする必要がない

この見解の方は、どうやら一定数いらっしゃるようです。しかし、レディーファーストとは相手を選り好みせず、基本的に全ての女性に対して行うもの。相手女性によって態度を変えていては、それこそ紳士でないと見なされてしまうでしょう。
 

勘違い2. 女性だけでなく「弱者全般」を助けるべき

私の友人も口にしていた通り、これもよく聞かれる意見であり、正論に聞こえます。ただ、日本人が日常的に年配者・障がい者・妊婦・子連れの母親などの社会的弱者を積極的に手助けしているかというと、疑問に感じます。
 

例えばヨーロッパでは、公共交通機関で席を譲ったり、ベビーカーの乗降を手伝う人は、文字通り毎日見かけますが、日本でこのような行為を連日見かけることはほぼ皆無。人口比で考えると、確率的にはかなり低いと言って良いのでは。したがって、「女性だけ優先させず、弱者全てを助けるべき」という主張も、どこか空虚に聞こえてしまいます。
 

勘違い3. レディーファーストはモテテクニックの一種

驚くべきことに、日本ではレディーファーストを習慣ではなく「モテテクニック」と捉える人が少なくないようです。その証拠に、女性側のレディーファースト反対意見の中には、

 「レディーファーストをする男性は打算的な人が多い」
 「スマートに振る舞う自分に酔っている」
 「モテを狙っていて、浅はかな感じ」

といったものが多く挙がっており、マナーではなくモテ狙いでレディーファーストを利用しようとする男性の下心への異議が見て取れます。
 

「モテ」ではない、レディーファーストは基本的な国際儀礼

しかし、外務省「プロトコール(国際儀礼)でよくあるご質問」や「国際儀礼の基本講座」でも紹介されている通り、レディーファーストは基本的な国際儀礼であり、決してモテテクニックに終始するものではないはず。
 

この他にも、「男女平等の世にレディーファーストなんて前時代的」という意見も、フェミニストや若い世代を中心に出ているようですが、そういうポリシーの女性にはしなければ良いだけのこと。
 

「レディーファーストができるけど相手に合わせてしない」のと、「元々できない」には大きな隔たりがありますし、レディーファーストができなかったために、実際に海外で仕事のチャンスを逃したり、社交の輪から外されてしまった日本人もいると伝え聞きます。ここは、モテ技と軽視せずに、国際的なマナーのひとつとして学んでおいた方が、転ばぬ先の杖となりそうですね。

年齢もキャリアも関係ない!大人が“今”なりたい職業ランキング 第1位は…?

「大人になってもやっぱりなりたい!」という職業のランキングが発表されました。
“明日からなっていいよ”と言われたら、あなたはどんなお仕事がしたいですか?

■大人がなりたい職業 第1位は、男女とも“医師”

30代~60代の働く男女1500人を対象に調査された、BOSS「#大人がなりたい職業ランキング2022」。男性・女性の第1位が、同じ職業となりました。
それは、『医師』。男性は、パイロットも並んで1位となっています。

【男性】
1位 医師/パイロット
3位 公務員・官僚

【女性】
1位 医師
2位 看護師
3位 社長・起業家

性別や年齢、職業・キャリア、スキル、経済状況、家族構成・人間関係、居住地などの諸条件を一切考慮しない。もう何でも、「明日からなっていいよ」って言われたときに何がやりたいか。このようなランキングになりました。

■なりたい理由 求めるものは“やりがい”

「なりたい理由」は、「やりがいがある」が一番多く、次いで、「専門性が高い」、「好きなことである」が続きます。

医師になりたい理由
▼人を助けたい、役に立ちたい
▼コロナを経験して人の役に立つ仕事だと思ったら

社長になりたい理由
▼自分の好きなことを仕事にしたい
▼組織統率力を試してみたい

パイロットになりたい理由
▼人の命を預かる責任感
▼子どもの頃になりたかった職業

街の声も聞いてみました。

公務員(30代・男性)
「海外とかで、時間に縛られない仕事がしたいですね。自分のリズムで働きたいです」

保育士(60代・女性)
「え?好きなことやっていい?…じゃあ、『喫茶店のママ』かな。やっぱり人が好きなんですね」

会社員(30代・女性)
「今の仕事等にやりがいを感じていて、大変なことも多いんですけど楽しいと思ってるので、今の仕事をまたやりたいです」

■小学生がなりたいもの 『医師』の人気が上昇

それでは、子どもは何になりたいと思っているのでしょうか。
株式会社クラレによる「小学1年生が将来就きたい職業」を見てみます。

【2022年】
1位 ケーキ屋・パン屋
2位 警察官
3位 スポーツ選手
4位 消防・レスキュー隊
5位 医師

大人がなりたい職業で1位だった『医師』は、5位。
20年前の、2002年のランキングでは医師は10位だったので、人気が上昇していることが伺えます。

医師など医療職の人気について、早稲田大学 原克教授に聞きました。

▼コロナ禍を経て、医師や看護師などのエッセンシャルワーカーへの注目が高まったのではないか
▼人気は一過性のものとせずに、労働環境などの問題改善も考えていく必要性がある

 

パキスタンは国土の3分の1が水没……世界で相次ぐ「気象災害」が日本にとっても他人事とは言えない理由

「気象災害」は世界中で増えている?

このところ、世界のあちらこちらで気象災害が頻発しています。日本でも9月には台風14号や15号が接近し、九州では土砂災害や川の氾濫が相次ぎ、静岡県では大雨の影響で長期間にわたって断水が続きました。海外についても同様に、アメリカ南部のフロリダ州ではハリケーン「イアン」の上陸によって死者が多数出ました。 

パキスタンでは国土の3分の1が水没

南アジアのパキスタンはこの夏、なんと国土の3分の1が水没するという信じがたい異常事態となりました。もともと、パキスタンのある南アジアでは、夏はインド洋から吹く「モンスーン(季節風)」の影響で降水量が多くなります。海から吹くモンスーンは、雨雲のもとになる水蒸気をたくさん含んで湿っています。湿った風がヒマラヤ山脈にぶつかり、強制的に上昇すると雨雲が発達しやすくなり大雨となるのです。 

普段から雨が多い季節ではあるものの、2022年は上空に寒気が居座ったことで大気の不安定な状態が続き、一層雨雲が発達しやすくなったと考えられます。カラチ国際空港(パキスタン)では、6~8月の3カ月間に平年の約3.5倍の雨量を観測しました。そこへヒマラヤ山脈の氷河が融解したことが重なり、洪水の被害がかつてないほどに拡大したのです。 

6月には観測史上初の40度も、世界的な猛暑と大雨

世界各地で大規模な水害が増えている原因の1つに、地球温暖化が影響しているといわれています。地球の気温は19世紀後半から約1度上昇していますが、今年の夏は日本で6月に観測史上初めて40度を超えたほか、ヨーロッパでも猛暑により大規模な山火事が発生するなど世界各地で深刻な暑さとなりました。

スペインも深刻な山火事に見舞われている(2022年6月、プエルトバヌス)

地球温暖化は猛烈な暑さを引き起こす一因となるだけでなく、雨の増える原因にもなります。空気は暖かくなるほど、雨雲のもとになる水蒸気をたくさん含むことができるからです。 

地球温暖化で「気候難民」の増加も深刻な問題に

このまま具体的な対策を取らずに地球温暖化が進行すると、21世紀末の日本の平均気温は20世紀末に比べて約4.5度上昇し、多くの地域で「猛暑日」や「熱帯夜」の日数が増加すると予測されています。また、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降る頻度は2倍を超えるといわれています。

世界各地で気象災害による被害が後を絶たないと、いわゆる「気候難民」の問題も深刻になるでしょう。「気候難民」とは、極端な豪雨や異常な暑さ、長期間にわたる干ばつなどによって故郷を離れて移住せざるを得なくなる人々のことです。本来「難民」とは、国際法では戦争や迫害から逃れるために国境を越えて外国に避難した人々のことをいいますが、「気候難民」は国内外を問わず移動を強いられた人のことを指して使われています。

すでに年間で平均して2000万人以上の人が住む場所を追われています。世界銀行が2021年9月に発表した報告によると、2050年までに2億1600万人もの気候難民が発生し、最も大きな影響を受けるのはサハラ砂漠より南のアフリカの地域で、8600万人もの人々が移住を余儀なくされる恐れがあります。 

特に発展途上国が災害によってひとたび大きな被害を受けると、立ち直るだけの経済力がなく、先進国以上に深刻な状態に陥ります。このまま地球温暖化が進み、気象災害の被害が増え続けると、いずれは日本でも気候難民と呼ばれる人が出てしまうかもしれません。

参考:文部科学省・気象庁「日本の気候変動2020 —大気と陸・海洋に関する観測・予測評価報告書—

「気象災害」は世界中で増えている?

このところ、世界のあちらこちらで気象災害が頻発しています。日本でも9月には台風14号や15号が接近し、九州では土砂災害や川の氾濫が相次ぎ、静岡県では大雨の影響で長期間にわたって断水が続きました。海外についても同様に、アメリカ南部のフロリダ州ではハリケーン「イアン」の上陸によって死者が多数出ました。 

パキスタンでは国土の3分の1が水没

大洪水に見舞われたパキスタン最大の都市カラチ(2022年7月)

南アジアのパキスタンはこの夏、なんと国土の3分の1が水没するという信じがたい異常事態となりました。もともと、パキスタンのある南アジアでは、夏はインド洋から吹く「モンスーン(季節風)」の影響で降水量が多くなります。海から吹くモンスーンは、雨雲のもとになる水蒸気をたくさん含んで湿っています。湿った風がヒマラヤ山脈にぶつかり、強制的に上昇すると雨雲が発達しやすくなり大雨となるのです。 

普段から雨が多い季節ではあるものの、2022年は上空に寒気が居座ったことで大気の不安定な状態が続き、一層雨雲が発達しやすくなったと考えられます。カラチ国際空港(パキスタン)では、6~8月の3カ月間に平年の約3.5倍の雨量を観測しました。そこへヒマラヤ山脈の氷河が融解したことが重なり、洪水の被害がかつてないほどに拡大したのです。 

6月には観測史上初の40度も、世界的な猛暑と大雨

世界各地で大規模な水害が増えている原因の1つに、地球温暖化が影響しているといわれています。地球の気温は19世紀後半から約1度上昇していますが、今年の夏は日本で6月に観測史上初めて40度を超えたほか、ヨーロッパでも猛暑により大規模な山火事が発生するなど世界各地で深刻な暑さとなりました。

スペインも深刻な山火事に見舞われている(2022年6月、プエルトバヌス)

地球温暖化は猛烈な暑さを引き起こす一因となるだけでなく、雨の増える原因にもなります。空気は暖かくなるほど、雨雲のもとになる水蒸気をたくさん含むことができるからです。 

地球温暖化で「気候難民」の増加も深刻な問題に

このまま具体的な対策を取らずに地球温暖化が進行すると、21世紀末の日本の平均気温は20世紀末に比べて約4.5度上昇し、多くの地域で「猛暑日」や「熱帯夜」の日数が増加すると予測されています。また、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降る頻度は2倍を超えるといわれています。

世界各地で気象災害による被害が後を絶たないと、いわゆる「気候難民」の問題も深刻になるでしょう。「気候難民」とは、極端な豪雨や異常な暑さ、長期間にわたる干ばつなどによって故郷を離れて移住せざるを得なくなる人々のことです。本来「難民」とは、国際法では戦争や迫害から逃れるために国境を越えて外国に避難した人々のことをいいますが、「気候難民」は国内外を問わず移動を強いられた人のことを指して使われています。

すでに年間で平均して2000万人以上の人が住む場所を追われています。世界銀行が2021年9月に発表した報告によると、2050年までに2億1600万人もの気候難民が発生し、最も大きな影響を受けるのはサハラ砂漠より南のアフリカの地域で、8600万人もの人々が移住を余儀なくされる恐れがあります。 

特に発展途上国が災害によってひとたび大きな被害を受けると、立ち直るだけの経済力がなく、先進国以上に深刻な状態に陥ります。このまま地球温暖化が進み、気象災害の被害が増え続けると、いずれは日本でも気候難民と呼ばれる人が出てしまうかもしれません。

参考:文部科学省・気象庁「日本の気候変動2020 —大気と陸・海洋に関する観測・予測評価報告書—

「iPhone 14 Pro」の人気カラー1位は「ゴールド」 専門家がおすすめするのは?

アップルは9月16日、「iPhone 14」シリーズの販売を開始しました。「iPhone 14」「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」の3機種が対象で、「iPhone 14 Plus」のみ10月7日発売予定となっています。 

今回はAll About編集部が実施した「iPhone 14」に関するアンケート調査の結果から、「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」の人気カラーランキングをチェックしていきましょう。筆者が選ぶiPhoneのおすすめカラーも合わせて紹介します。 

「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」はどんな機種? カラーバリエーションは

まずは「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」の特徴をおさらいします。 

「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」は「iPhone 14」シリーズの上位モデル。6.1インチディスプレイのiPhone 14 Pro、6.7インチディスプレイのiPhone 14 Pro Maxと、ディスプレイサイズはスタンダードモデルと変わりませんが、画面の明るさがアップしており視認性が高くなっています。 

プロセッサーに「A16 Bionic」を採用し、処理が高速化。3眼カメラ(48メガピクセル広角、12メガピクセル超広角、12メガピクセル望遠)で望遠機能が強く、ストレージも大容量の1TBを選択可能になっています。 

カラーはディープパープル、ゴールド、シルバー、スペースブラックの4色で、ディープパープルとスペースブラックが新色となっています。従来カラーのゴールド、シルバーは根強い人気ですが、新色のディープパープルにも注目が集まっています。 

500人が選ぶ人気カラー1位は「ゴールド」

 

「ゴールド」

調査では、500人中139人が選んだ「ゴールド」が人気カラー1位となりました。選んだ人からは「高級感がある」といった声が多数あるほか、「シンプルで上品な雰囲気」(東京都、30代女性)、「輝き具合が素晴らしいから」(岡山県、50代男性)などのコメントが寄せられています。 

上位機種に似合うのは「ゴールド」

iPhoneの上位機種のカラーリングとしては、ゴールドが一番似合うカラーではないでしょうか。ゴールドは、スタンダードモデルにないカラーということもあり、ハイスペックに似合う印象です。 

日常用途で似合うカラーかどうかは分かりませんが、その年の上位機種でiPhoneの最新モデルを使っている自負を表現できるカラーがゴールドだと感じています。

1万人に聞いた“本当の退職理由”の実態

エン・ジャパンは「本当の退職理由」というテーマでアンケートを実施し、結果を発表しました。調査対象は、求人サイト「エン転職」のユーザー1万432人。調査期間は、8月29日~9月27日です。
 

会社に伝えた退職理由は? 約4割は「本当の退職理由を伝えなかった」

退職報告する際、会社に伝えた退職理由は?(複数回答可)

退職経験が「ある」と回答した人は84%となり、会社に伝えた退職理由は「新しい職種にチャレンジするため」(30%)が最多でした。次いで「別の業界にチャレンジしたいため」(18%)と続きます。一方で、約4割が「本当の退職理由を伝えなかった」と回答しました。
 

 本当の退職理由は「人間関係が悪い」がトップに

会社に伝えなかった「本当の退職理由」は?(複数回答可)

会社に伝えなかった本当の退職理由は、「職場の人間関係が悪い」(35%)が最多でした。続いて「給与が低い」(34%)、「会社の将来性に不安を感じた」(28%)となります。

年代別に見ると、20代はほかの年代よりも「仕事内容が合わない」や「残業・休日出勤が多かった」と回答する人が多い結果となりました。
 

本当の退職理由を伝えなかった理由は「円満退社したかったから」

会社に「本当の退職理由」を伝えなかった理由は?(複数回答可)

会社に「本当の退職理由」を伝えなかった理由は「円満退社したかったから」(43%)がトップに。次いで、「話しても理解してもらえないと思ったから」(36%)と続きます。

「円満退社したかった」と回答した人からは、「退社したい意志は変わらず、退社日まで穏やかに円満に過ごしたかったから」(33歳女性)などのコメントが寄せられていました。

【マニアックな業界用語】フォント用語編

Wordに入っている「メイリオ」や「HG創英角ポップ体」を使っている人は多いと思いますが、名前の由来や正しい意味を知っていますか? なんとなくは分かるけど、ちゃんと説明するのは難しいですよね。


そこで今回は、知ってるようで知らないフォント用語を紹介します!

明朝やゴシックは「フォント」ではない

いきなりですが、そもそもメイリオや創英角ポップ体、明朝やゴシックなどの文字のデザインは「書体(typeface)」であり、「フォント(font)」とは書体のサイズ(11ptなど)や形態(イタリックなど)のことです。


Wordなどのワープロソフトで設定できる「フォント」は、書体もサイズも形態もひっくるめたデータ「デジタルフォント(digital font)」を指していて、現在ではこちらの意味で使われることが多くなっています。

 

メイリオは「明瞭」からとった

Microsoftがシステム表示用に開発した「メイリオ」。Wordなどで普段から使っている人も多いと思いますが、画面上で見ても印刷しても読みやすいところから、日本語の「明瞭」をもじって名付けられました。


また「メイリョウ」ではなく「メイリオ」としたのは、デザイナーの河野英一さんによると、響きがよくてエキゾチック、かつ1文字少なくて済むからだそうです。

 

HG創英角ポップ体は「ハイグレードな創英企画の角ポップ体」

Wordにもバンドルされている「HG創英角ポップ体」。一度は使ったことがあると思いますが、名前の由来を知っている人は少ないですよね。


HGはハイグレードの略で、創英企画という会社が開発。またポップは「ポップなデザイン」という意味ではなく、「手書きのポップ広告」などと言うときの「POP(ポイントオブパーチェス)」のこと。


その名の通りチラシやビラで使われることを想定して作られましたが、その手書き感ある目を引くデザインから、ポスターや注意書きなどにも広く使われています。街中で見かけると、つい見ちゃいますよね。


知ってるようで知らないフォント用語。社内のデザイナーにかませば「分かってる顔」できるかも? ぜひ話してみてはいかがでしょうか。

世界的に見た日本は貧乏!?その実態とは

今、海外で「出稼ぎ」をする日本人が増えている。
例えば今、「短期で稼げる」といわれているのが、アメリカやオーストラリアだ。日本で3年間修行した後にアメリカで寿司職人をしているという男性が年収7000〜8000万円だという事実には誰もが驚くだろう。
 

また、ワーキングホリデーでオーストラリアを訪れて、そのまま工場で金属加工の仕事をしている32歳の男性も現在の月収が日本円で80万円ほどで、プライベートの時間もたっぷりとある働き方だとして、「もう日本では働きたくない」と言っていた。
 

ただ、これはちょっと冷静に考えれば、驚くような話ではない。世界では賃上げのため、政府が最低賃金を継続的に引き上げていくのが一般的だが、日本では「中小企業が潰れてしまう」という独特な経済理論に基づいて、最低賃金引き上げを抑制してきた。
 

その結果、日本の賃金は30年間ほとんど上がらずで、国税庁発表の「2021年分民間給与実態統計調査」では、平均給与は約443万円。G7の中で最下位まで落ちぶれた。平均給与ではついにお隣、韓国にまで抜かれてしまった。中国やベトナムの都市部では、東京や大阪よりも給料が高い仕事が山ほどある。アメリカ、オーストラリア、欧州などはそれ以上だ。

「安いニッポン」より給料の高い海外へ

かつて若者が短期間でガッツリ稼ごうと思ったら、工事の作業員や、高給で知られた佐川急便のドライバーなどだった。今の「安いニッポン」でそれを不眠不休でやったところで、たかが知れている。ならば給料の高い海外へ、というのは極めて自然な流れだろう。

「失われた30年」に入る前、日本がバブル景気に沸いていた頃、日本の高賃金を求めて、東南アジアや南米から多くの出稼ぎ外国人が来日したものだ。30年の衰退期を経て我々日本人も彼らと「同じ立場」になった、というだけの話なのだ。
 

ただ、それは裏を返せば、これからの「出稼ぎ日本人」は訪れた国で、低賃金労働や搾取、さらにパワハラやイジメなどの憂き目にあってしまう可能性が極めて高いということでもある。
 

なぜそんなことが言えるのか。日本にやってきている「出稼ぎ外国人」を見れば一目瞭然だ。
 

暴力やイジメ被害、人種差別も

厚生労働省が2020年に行った調査によれば、外国人の技能実習生が働いている8124事業所のうち5752事業所で労働基準法や労働安全衛生法違反が見つかったという。適切に働かせていたのは3割だけだった。
 

ルール違反どころか、暴力やイジメの被害も多数報告されている。岡山県の建設会社で働いていたベトナム人の技能実習生は、来日から2年に及んで、同僚から殴る蹴るなどの暴行を受けて、肋骨を3本折られた。
 

このような劣悪な労働環境が故、職場から逃げ出す外国人も多い。2021年に失踪した外国人の技能実習生は7000人を超えている。

日本人が欧米に出稼ぎをした場合に直面する問題

日本は欧米ほど人種差別が深刻ではないといわれ、労働環境もそれほど悪くはないとされている。にもかかわらず、地方の小さな会社などで外国人を雇うと、このような問題が起きてしまう。
 

ということは、人種差別が根強かったり、人権意識が乏しかったり、労働環境が日本よりも悪いような国に日本人が出稼ぎをした場合、もっとひどい目にあう恐れがあるのは容易に想像できよう。

例えば欧米社会に出稼ぎをした場合、間違いなく直面するのが「アジア人差別」だ。心ない言葉をかけられるくらいならばよくある話で、暴力を受けたりイジメを受けたりする恐れもある。また、遵法意識の乏しい経営者などの場合、アジア人というだけで足元を見られて、「仕事があるだけありがたいと思え」と不当に安い賃金で働かされる恐れもある。
 

特に懸念されるのが、中国人への反感が高まった際にそこに巻き込まれる危険性だ。米中関係が悪化して、アメリカ国内でアジア人へのヘイトクライムが多発した際、現地の日本人も多く被害にあったように、欧米社会では、中国人と日本人はひとくくりで「アジア人」なのだ。

「安いニッポン」の本当の怖さ

よく「安いニッポン」という話になると、「日本は給料が安くても国民皆保険など生活インフラが充実している」とか「賃金が安くても物価も安いのでトータルで見ると、こんな生活しやすい国はない」と主張して、低賃金を肯定する人たちがいる。
 

が、賃金が安くなることの本当の恐ろしさはここだ。内外格差によって、豊かな国から、「安い日本人の労働者」が不当に搾取されていくことなのだ。
 

日本人の人権と尊厳を守るためにも、そろそろ日本でもおかしな経済理論は捨てて、他国のように、最低賃金を積極的に引き上げていくべきだ。